避雷針の設置基準

避雷針.comでは、建築基準法に基づく避雷針設備の設置基準、接地抵抗、保護角の解説をしております。避雷設備の設置の規定は、従来の円錐状の保護角を用いる測定方法から回転球体法による保護角の算出に移行されております。

保護効率・保護レベルについて

 新JIS規格による避雷針の保護角の基準は、前項で解説してきたとおり
●保護効率
が加味された角度に定められておる。

 この保護効率とは、要約すると
●保護をすべき割合
の事で、保護効率が高まるほど避雷針の保護角は狭くなっていく。

 要は、保護できる範囲が狭くなってくるという訳じゃ。

 新JIS規格では、この保護効率の割合から保護レベルを設定し、保護角法の数値を算出しているという事になる。

 但し、どの保護レベルにおいても60Mを超える高層建築物に関しては保護角が適用されないのじゃな。

 具体的な保護角に関する規定に関しては、本ページ下記にある保護レベル・保護効率による新JIS規格一覧表をチェックしておくことじゃ。

メッシュ法・回転球体法について

 避雷針の設置基準に関しては、ここまでに解説してきた保護角法による算出方法の他に
●メッシュ法
●回転球体法
と呼ばれる算出方法もあるのじゃ。

 近年では、保護角法による算出に加えて、これらメッシュ法・回転球体法による算出を加えた
●複数の算出方法
で総合的に避雷針の設置基準、設置箇所を算出する傾向にある点も覚えておく事じゃ。