避雷針の設置基準

避雷針.comでは、建築基準法に基づく避雷針設備の設置基準、接地抵抗、保護角の解説をしております。避雷設備の設置の規定は、従来の円錐状の保護角を用いる測定方法から回転球体法による保護角の算出に移行されております。

落雷による電子機器の故障について

 避雷針は、落雷対策としては非常に有効な手段ではあるが、もちろん万能ではないものじゃ。

 これは避雷針へ落雷があった際に、
●全ての電流を解消
 できるわけではないからじゃな。

 現実的に落雷があった際は、「落雷電流」の一部に関しては、建物内にも侵入するケースが大半じゃ。

 その為、落雷の際に、パソコンや電子機器が故障するケースが未だに多くあるのじゃな。

 尚、避雷針とは別に落雷が電子機器類へ及ぼす影響を考慮し、電子機器類を落雷から守る為に設置される設備が避雷器と呼ばれる装置じゃ。

 避雷器は電柱や電話線の他、分電盤や避雷器を装着したコンセント等、幅広い製品が開発されておるのじゃよ。

避雷針の耐用年数について

 避雷針の耐用年数は
●技術の進歩
●原材料の進展
 に伴い、かなり長期的に使用することが可能となっておる。

 もちろん実際に避雷針設備に落雷があったケースと、全く落雷がなかったケースではその消耗度合いが異なる点は言うまでもない。

 しかし、基本的には最低でも「10年以上」は十二分にもつのが通常じゃ。

 実際に避雷針に落雷があった場合は、その落雷の度合いにより消耗度も異なるが、落雷が一度もない場合はメンテナンス状況にもよるが一般的に15年~20年程度の使用に優に耐えられる構造となっておる。

 尚、法人所有建築物等で減価償却資産として避雷針設備を経費計上する場合の避雷針の法定耐用年数は15年となっておる。

 ここでは主な受電設備に関わる法定耐用年数及び実用耐用年数の目安を記載しておくのでチェックしておくことじゃ。

避雷針の法定耐用年数
電気設備・電子機器類法定耐用年数実用耐用年数の目安
避雷針15年15~20年
変圧器15年20~25年
ヒューズ(屋内)15年15~20年
ヒューズ(屋外)10年10~15年
コンデンサ15年15~20年
高圧遮断器15年15~20年
断路器15年15~20年
高圧負荷開閉器15年15~20年
高圧カットアウト15年15~20年
計器用変成器15年15~20年
保護継電器15年15~20年