避雷針の設置基準

避雷針.comでは、建築基準法に基づく避雷針設備の設置基準、接地抵抗、保護角の解説をしております。避雷設備の設置の規定は、従来の円錐状の保護角を用いる測定方法から回転球体法による保護角の算出に移行されております。

新JIS法による避雷針の設置基準について

 避雷針の保護角算出法は、JIS規格によって一定の基準が制定されておった。

 しかし、従来のJIS規格による規定では、
●実際の保護角としては範囲が狭い事
が徐々に立証されはじめ、現実的に落雷などによる被害の範囲を新たに算出し、規格そのものを見直す必要性が問われることとなったのじゃ。

 そこで、日本工業規格では、新たに「新JIS法」を制定し、避雷針の保護角の算出に関しては
●対象建築物の個々の特徴を考慮する
●建築物の高さなどによって異なる保護角を用いる
という新しい規定を盛り込んだ新JIS法を制定したのじゃ。

落雷による電子機器の故障について

 避雷針は、落雷対策としては非常に有効な手段ではあるが、もちろん万能ではないものじゃ。

 これは避雷針へ落雷があった際に、
●全ての電流を解消
 できるわけではないからじゃな。

 現実的に落雷があった際は、「落雷電流」の一部に関しては、建物内にも侵入するケースが大半じゃ。

 その為、落雷の際に、パソコンや電子機器が故障するケースが未だに多くあるのじゃな。

 尚、避雷針とは別に落雷が電子機器類へ及ぼす影響を考慮し、電子機器類を落雷から守る為に設置される設備が避雷器と呼ばれる装置じゃ。

 避雷器は電柱や電話線の他、分電盤や避雷器を装着したコンセント等、幅広い製品が開発されておるのじゃよ。