避雷針の設置基準

避雷針.comでは、建築基準法に基づく避雷針設備の設置基準、接地抵抗、保護角の解説をしております。避雷設備の設置の規定は、従来の円錐状の保護角を用いる測定方法から回転球体法による保護角の算出に移行されております。

JIS規格について

 JIS規格とは、建築に関する様々な法規を定める「日本工業規格」のことじゃ。

 このJIS規格は、消防法、建築基準法に基づき一定の範囲内の安全面を考慮した規格が設けられている点がポイントじゃ。

 尚、JIS規格によって制定されておる避雷針設備の保護角の規定は以下のようになっておる。

【JIS規格による保護角の算出規定】
★一般建築物の保護角は60度以下とする
★火薬および可燃物性ガス・液体などの危険物を扱う製造所、貯蔵所の保護角は45度以下とする

新JIS法による避雷針の設置基準について

 避雷針の保護角算出法は、JIS規格によって一定の基準が制定されておった。

 しかし、従来のJIS規格による規定では、
●実際の保護角としては範囲が狭い事
が徐々に立証されはじめ、現実的に落雷などによる被害の範囲を新たに算出し、規格そのものを見直す必要性が問われることとなったのじゃ。

 そこで、日本工業規格では、新たに「新JIS法」を制定し、避雷針の保護角の算出に関しては
●対象建築物の個々の特徴を考慮する
●建築物の高さなどによって異なる保護角を用いる
という新しい規定を盛り込んだ新JIS法を制定したのじゃ。